SNS凍結・乗っ取りを相談するのはどんな人?モデル・インフルエンサー・クリエイターから企業・店舗まで、依頼者の特徴
公開2026年11月7日
⚠ 相談先を選んでいるあいだにも、アカウントの時間は進んでいます
凍結や乗っ取りは、時間が経つほど打てる手が減っていきます。また、「必ず解除できます」と結果を約束したり、パスワードや認証コードを求めたりする相手には注意してください。どこに相談する場合でも、届いた通知の画面と、いつ何が起きたかのメモだけは先に残してください。
なぜ急ぐ必要があるのかは「SNS凍結・乗っ取りはいつまでに動くべきか?」で整理しています
「SNSのことで行政書士に相談するのは、どんな人なのだろう」。ご相談の最初に、こう尋ねられることがあります。自分のケースは場違いではないか、断られるのではないかと気にされる方は、少なくありません。
この記事では、リーリエ行政書士事務所にご相談・ご依頼いただく方の傾向を、アカウントの種類、ご相談の時期、気にされていることの三つの面から整理します。書面を受け取る側から見た違いや、お引き受けが難しいご相談、そして「誰が依頼者になるのか」という論点についても、隠さずに書きます。
この記事は、私たちが日々のご相談で見てきたことをもとに書いています。モデル、インフルエンサー、クリエイター、事業会社、店舗、個人と、ご自分に近い立場のところから読んでいただいても構いません。相談してよいか迷っている方の、判断の材料になればと思います。
ご相談の前に、手元にあると話が早いもの
1凍結や乗っ取りが起きた時期(わかる範囲で構いません)
2届いた通知の画面や、運営会社からのメール
3これまでに送った申請と、その返信
どれかが欠けていても、ご相談はできます。私たちが最初に伺うのは、1の時期です。
この記事で確認すること
1 ご相談の入口は、Xの凍結と乗っ取りが中心
2 依頼者の中心は、モデル・インフルエンサー・クリエイター
3 事業会社・マーケティング部門・店舗・個人のご相談
4 立場が違っても共通すること
5 立場で変わる見え方と、審査する側に見えているもの
6 相談の前・受任のとき・解除のあと
7 お引き受けしやすいご相談、難しいご相談
8 論点 誰が依頼者になり、どのアカウントを受けるか
9 秘密の扱いと、ご連絡の順番
10 よくある質問
11 参照した公的資料
1 ご相談の入口は、Xの凍結と乗っ取りが中心
私たちに寄せられるご相談は、X(旧Twitter)のアカウントの凍結と乗っ取りが中心です。Instagramなど他のSNSのご相談もありますが、件数ではXが多くを占めます。ご相談は年間3,000件を超え、紹介によるものも含めると、多い日には1日20件近くのお問い合わせをいただきます。
Xをめぐる困りごとが多いのは、私たちの事務所に限った傾向ではないようです。国が公表している数字を見てみます。
図1 SNSをめぐる相談についての主な数字
違法・有害情報相談センターの相談件数(2025年度)
6,715件
前年度から増加
同センターの事業者別の相談件数
1位
X(旧Twitter)
私たちへのご相談(年間)
3,000件超
多い日は1日20件近く
*違法・有害情報相談センターは総務省が運営を支援する窓口で、書き込みなどの違法・有害情報について削除の方法などを案内します。本人に代わって手続を行うものではありません
同センターの相談件数は、ここ数年6,000件前後で高止まりしています。2025年度の事業者別の上位は、X、Meta、Google、LINEヤフー、TikTokの順でした。
図2 違法・有害情報相談センターの相談件数の推移
*総務省「インターネット上の違法・有害情報対応 相談業務等の請負 報告書(概要版)」(令和6年度・7年度)をもとに作成
ただし、相談センターが扱うのは書き込みなどの違法・有害情報で、凍結や乗っ取りのご相談とは性質が違います。それでも、Xに関する困りごとが多いことは、公的な数字からもうかがえます。
依頼者の多くは、最初から私たちのところに来たわけではありません。【ご相談のきっかけの傾向に差し替え。例:ご自身で異議申し立てを何度か送ったあとに来られる方が多い、知人や他の士業からの紹介が〇割、など。数値は実績の範囲で】
2 依頼者の中心は、モデル・インフルエンサー・クリエイター
ご相談いただく方の顔ぶれを大きく見ると、中心にいるのは、モデル、インフルエンサー、クリエイターといった、SNSでの発信が仕事に直結している方々です。そのほかに、一般の事業会社、企業のマーケティング部門、風営法に基づいて営業している店舗、そして個人の方からのご相談も多くいただいています。
図3 依頼者の顔ぶれ
中心
モデルインフルエンサークリエイター
ほかにも多いご相談
一般の事業会社企業のマーケティング部門風営法に基づく店舗個人
*一つのご相談が複数にまたがることもあります。個人として始めたアカウントが、いつのまにか仕事の窓口になっていた、という場合などです
どの立場かによって、アカウントの使い方も、止まったときに失うものも違います。ここからは、それぞれのご相談でよくある場面と、経過の例を紹介します。経過の例は、個人が特定されないよう、事実関係を変えています。
モデル
撮影や出演の告知、作品の掲載、仕事の連絡の窓口として、アカウントを仕事そのものに使っている方です。アカウントでの見え方が、次の仕事につながることも少なくありません。
ご相談でよくある場面
同じ告知を何度も投稿した
撮影会や出演の告知を、同じ文面とリンクで続けて投稿したあとに、アカウントが制限される
偽のアカウントが出回る
本人を名乗る偽のアカウントが作られ、ファンにDMが送られる。本人のアカウントが止まっていると、どちらが本物か伝えにくい
仕事の連絡がDMに集まっている
所属事務所やクライアントとのやりとりをDMで行っていて、凍結で連絡ごと途切れる
気にされていること 仕事の連絡が途切れること。所属事務所やクライアントへの説明。偽のアカウントと見分けてもらえるか
ご相談でよくある経過(例)
撮影会の告知に使っていたアカウントが凍結された、モデルの方からのご相談。経過を伺うと、凍結の前の数日間に、同じ告知文とリンクを何度も投稿していたことがわかりました。告知の目的と投稿の経過を時系列に並べ、機械的な操作ではないことを説明する申立ての書面を作成しました。所属事務所とは、ご本人を通じて経過を共有していただきました。
インフルエンサー
フォロワーの数や反応が、案件の依頼や報酬に結びついている方です。止まっている時間が、そのまま仕事の機会の損失になります。
ご相談でよくある場面
PR投稿の期限が迫っている
企業から受けたPR案件の投稿期限の直前にアカウントが止まり、案件そのものに影響が出る
企画のあとに不自然と判定される
プレゼント企画やキャンペーンで、フォローや返信が短時間に集中したあとに制限される
乗っ取られ、勧誘に使われる
暗号資産や副業の勧誘が、本人の名前とフォロワーのまま投稿される
気にされていること 案件の相手方への説明と期限。フォロワーが離れること。乗っ取られている間の投稿が、自分の発信と受け取られること
ご相談でよくある経過(例)
プレゼント企画のあとにアカウントが制限された、インフルエンサーの方からのご相談。企画の告知から締切までの間に、フォローと返信が短い時間に集中していました。企画の内容と期間、応募の受け付け方を整理し、急な動きが企画によるものであることを説明する書面を作成しました。PR案件の相手方には、期限の調整をご本人から申し出ていただきました。
クリエイター
イラストや写真、動画、音楽などの作品を発表し、販売や依頼の受付につなげている方です。アカウントは作品の置き場所であり、ファンとの接点でもあります。
ご相談でよくある場面
販売サイトへのリンクが続いた
新作の告知のたびに、外部の販売サイトや支援サイトへのリンクを投稿していて、誘導が多いと判定される
作品の表現が問題とされた
作品の一部の表現が規約に触れると判定され、作品を載せたアカウントごと止まる
過去の作品を失いたくない
何年分もの作品と、それに寄せられた反応が、アカウントの中にしか残っていない
気にされていること 作品と過去の投稿が消えること。依頼や販売の窓口が止まること。どこまでの表現なら問題ないのか
ご相談でよくある経過(例)
新作の告知と販売サイトへのリンクを投稿し続けていた、イラストレーターの方からのご相談。凍結の通知には、スパムに関する項目が示されていました。リンクを含む投稿の頻度と、作品の告知という目的、ほかの投稿との割合を整理し、誘導そのものが目的のアカウントではないことを説明する書面を作成しました。解除後に向けて、告知のしかたの見直しもあわせてお伝えしました。
リーリエ行政書士事務所の視点
モデル、インフルエンサー、クリエイターの方々のご相談には、共通する難しさがあります。仕事のための発信は、同じ形の投稿や、外への誘導をくり返しやすいということです。告知も宣伝も、仕事としては当然の行動です。けれど、審査する側から見ると、それがスパムや機械的な操作と区別しにくくなることがあります。
そのため私たちは、投稿の一つひとつを「仕事の流れ」の中に置き直して説明することを大切にしています。いつ、何の告知のために、なぜその頻度だったのか。仕事の実態が伝われば、同じ投稿でも見え方が変わります。
3 事業会社・マーケティング部門・店舗・個人のご相談
中心の三つのほかにも、さまざまな立場の方からご相談をいただきます。仕事として使っているアカウントでも、会社や店舗のものになると、「誰のアカウントか」「誰が説明するのか」という問題が加わります。
一般の事業会社
店舗や会社の公式アカウントを、告知や予約、問い合わせの受付に使っている事業者です。
ご相談でよくある場面
担当者が辞め、登録情報がわからない
開設した担当者が退職していて、登録メールアドレスやパスワードがわからないまま、止まる・乗っ取られる
乗っ取られ、お客様にDMが届く
お客様や取引先に、公式アカウントから不審なDMやリンクが送られる
予約や問い合わせの窓口が止まる
予約の受付やお客様からの問い合わせを、SNSのDMで受けていた
気にされていること お客様や取引先への影響と、お知らせの出し方。社内での説明。会社のアカウントであることをどう示すか
ご相談でよくある経過(例)
店舗の公式アカウントを乗っ取られた事業者の方からのご相談。開設した元従業員の個人のメールアドレスで登録されていて、変更の通知も店舗には届いていませんでした。開設の時期や、店舗の運営と結びつく資料を集め、店舗がアカウントの持ち主であることを示す書面を作成しました。並行して、店舗のウェブサイトでお客様へのお知らせを出していただきました。
企業のマーケティング部門
ブランドごと、地域ごとの複数のアカウントを、広告や運用代行会社と組み合わせて運用している企業の部門です。
ご相談でよくある場面
キャンペーンの最中に止まる
広告やキャンペーンの日程が決まっている中でアカウントが止まり、告知や出稿の計画が崩れる
代理店からのログインが不審とされる
運用代行会社の端末や予約投稿のツールからのログインが重なり、不審なアクセスと判定される
複数のアカウントがまとめて止まる
ブランド別・地域別のアカウントが互いに関連づけられ、まとめて制限を受ける
気にされていること キャンペーンの日程。社内への報告。運用代行会社との責任の分担
ご相談でよくある経過(例)
ブランドの公式アカウントが、キャンペーンの開始直後に凍結された企業のマーケティング部門からのご相談。社内の担当者と運用代行会社が、複数の端末や予約投稿のツールからログインしていました。誰が、いつ、どの端末で操作したかを、代行会社の記録とあわせて時系列に整理し、ブランドの公式な運用であることを説明する書面を作成しました。ご依頼は企業から受け、事実の整理には代行会社にも加わっていただきました。
風営法に基づく店舗
風営法の許可や届出のもとで営業している店舗が、店舗の告知や出勤情報、求人の発信に使っているアカウントです。
ご相談でよくある場面
定型の投稿が続いた
毎日同じ形式で出勤情報や告知を投稿していて、機械的な投稿と判定される
店舗とキャストのアカウントがまとめて止まる
店舗と、所属するキャストのアカウントが互いに関連づけられ、同じ時期に制限を受ける
求人の窓口が途絶える
求人の告知に使っていたアカウントが止まり、採用の連絡が届かなくなる
気にされていること 集客と求人が止まること。相談の内容が外に漏れないか。規約の上で、どこまでの発信が認められるか
ご相談でよくある経過(例)
出勤情報と店舗の告知を毎日投稿していた店舗の方からのご相談。店舗のアカウントと、キャストの方々のアカウントが同じ時期に制限を受けていました。店舗が許可や届出のもとで営業していること、投稿の内容と頻度、それぞれのアカウントを誰が運用しているかを整理し、アカウントごとに事情を説明する書面を作成しました。あわせて、規約に沿った発信のしかたもお伝えしました。
個人
仕事とは関係なく、家族の記録や趣味、友人との連絡に使っている方です。件数も多く、事情もさまざまです。
ご相談でよくある場面
家族や子どもの記録が見られない
家族の日常やお子さんの成長を載せてきたアカウントが、ある日突然止まる
乗っ取られ、知人に詐欺のDM
自分の名前とアイコンのまま、知人に送金の依頼や勧誘が送られる
心当たりがないまま止まる
趣味の投稿をしていただけなのに、理由がわからないまま止まる
気にされていること 写真や思い出を失うこと。知人への被害が広がること。自分が加害者のように見られること
ご相談でよくある経過(例)
家族の日常とお子さんの成長を載せていたアカウントが停止された方からのご相談。「写真を失いたくない」気持ちと、「子どもの写真が残ったままなのが怖い」気持ちの両方を抱えていらっしゃいました。心当たりがなかったため、まず解除を求める書面を時系列で組み立て、戻ったあとに残したい写真を選んでから、公開の範囲を見直していただく順番で進めました。
リーリエ行政書士事務所の視点
家族やお子さんに関わるアカウントの停止は、私たちが多く受けてきたご相談のひとつです。このご相談では、残したい気持ちと消したい気持ちが同時にあることがよくあります。どちらも本当の気持ちなので、どちらかを選ばせるのではなく、順番を一緒に決めることから始めます。
乗っ取りで金銭の被害や脅しが出ている場合は、警察への相談も並行して考えます。私たちは弁護士と協業し、SNSトラブルに関する100件を超える刑事手続に関わってきました。告訴状の作成は私たちが行い、提出の代理や捜査機関とのやりとり、示談の交渉は弁護士が担当する、という分担です。
4 立場が違っても共通すること
仕事で使っている方も、個人で使っている方も、ご相談に来られる方には共通するところがあります。
図4 依頼者に共通する三つのこと
1 すでに何度も手続をしている
異議申し立てを送り、定型の返信が届き、また送る。そのくり返しで疲れ切ってから相談に来られる
2 止められた理由がわからない
通知には規約の項目が示されるだけで、どの投稿や操作が問題とされたのかまでは書かれていないことが多い
3 時間の感じ方が違う
依頼者は「もう少し待てば戻るかも」と考えがち。私たちは凍結から3か月をひとつの目安にしている
*3の目安は、長く止まったままのアカウントは内容が削除されることもあり得る、という私たちの考えによるものです
二つ目について、もう少し補足します。何が悪かったのかわからないまま、何を書けばよいかもわからない。そうした状態でご相談いただくのが、むしろふつうです。「心当たりがないのに、説明しようがない」という言葉を、私たちは何度も伺ってきました。
この共通点から読み取れること
依頼者が必要としているのは、上手な文章ではありません。起きたことを、相手が判断できる順番に並べ直すことです。
何度も送るうちに、文面には抗議や焦りが混ざり、肝心の事実が埋もれていきます。私たちの仕事の多くは、その事実を掘り出して、時間の順に戻すことにあります。文章を整えるのは、そのあとです。
5 立場で変わる見え方と、審査する側に見えているもの
同じご相談でも、誰の立場から見るかによって、見え方はずいぶん違います。
依頼者
何もしていないのに止められた。自分のアカウントなのに、なぜ戻らないのか
私たち
いつ、何が起き、何が残っているか。どの材料で、何を示せるか
審査する側
このアカウントで何が起きたのか。申し出ている人は、本当に持ち主か
審査する側にとって、依頼者がモデルか、会社か、個人かといった立場は、ほとんど判断の材料になりません。見られるのは、書面に書かれた事実と、規約との関係です。
私たちは、事業会社の側で、アカウントの凍結や利用停止についての書面を受け、対応の方針を検討する仕事にも携わってきました。届く書面は、本人からのもの、弁護士や行政書士からのものとさまざまです。受け取る側が困るのは、困っている気持ちは伝わるけれど、いつ何が起きたのかがわからない書面でした。反対に、短くても日付と操作と結果が並んでいる書面は、検討を始めやすいものでした。
| 依頼者が書きがちなこと | 受け取る側が知りたいこと |
|---|---|
| 困っていること、怒り、焦り | いつ、どの操作や投稿をしたか |
| 早く戻してほしいという要望 | 通知の内容と、届いた日付 |
| 規約や運営への不満 | 正当な持ち主であることを示す材料 |
| 「何もしていない」という言葉だけ | 規約のどこに当たらないと考えるか、その理由 |
*気持ちを書くこと自体が悪いのではありません。判断の材料が、その中に埋もれてしまうことが問題です
リーリエ行政書士事務所の視点
依頼者の側からは、「専門家から出してもらえば通りやすくなる」と期待されることもあります。けれど、受け取る側にいた経験から言えば、差出人の肩書きで結果が決まるわけではありません。差出人が本人でも、弁護士や行政書士でも、検討の入口は同じです。
私たちが書面を作る意味は、肩書きではなく事実の整理にあります。この点は、ご依頼の前にお伝えしています。
6 相談の前・受任のとき・解除のあと
依頼者が気にされることは、時間とともに変わっていきます。場面ごとに、依頼者の関心と私たちの動きを並べたのが図5です。
図5 場面ごとに変わる依頼者の関心と、私たちの動き
「戻るのか」「誰に頼めばよいのか」
「何を用意すればよいか」「どう進むのか」
「また止まらないか」
*時間の考え方は「SNS凍結・乗っ取りはいつまでに動くべきか?」でも整理しています
解除のあとの関心は、相談の前にはほとんど話題にのぼりません。けれど、再び止まらないための準備は、解除を求める書面を作る段階から始まっています。止まった経緯を事実として整理しておくことが、そのまま、解除のあとに気をつける点の整理にもなるからです。
7 お引き受けしやすいご相談、難しいご相談
いただいたご相談を、すべてお引き受けできるわけではありません。分かれ目を、先にお示しします。
| お引き受けしやすいご相談 | お引き受けが難しいご相談 |
|---|---|
| 凍結や乗っ取りから、まだ時間が経っていない | 凍結や乗っ取りから、時間が経ちすぎている |
| 通知の画面や、経過のメモが残っている | 男女間のトラブルが、ご相談の中心にある |
| 正当な持ち主であることを示せる | 相手との交渉、発信者情報の開示請求、裁判の手続そのものを求めている |
| 事実を整理し、書面にすることが目的 | 解除の結果の約束を求めている |
*「難しい」は「一切お受けしない」という意味ではありません。事情を伺ったうえで判断します
男女間のトラブルが絡むご相談は、こじれやすいことから、2026年1月以降、特別な事情がない限り積極的にはお引き受けしていません。相手との交渉や裁判所の手続は、弁護士の業務です。また、遠方の許認可など、私たちがお受けできないご相談には、受けられる行政書士の連絡先をお伝えしています。仲介はしていません。
判断の分かれ目
お引き受けできるかどうかを最も大きく左右するのは、依頼者の立場ではなく、時期と、残っている材料です。モデルやクリエイターのアカウントでも、会社や店舗の公式アカウントでも、家族の記録でも、起きた時期がはっきりしていて、通知や経過の記録が残っていれば、書面を組み立てる土台はあります。反対に、どの立場でも、時間が経ち、手がかりが失われていれば、見込みは下がります。
自分のケースがどちらに当たるか、わからない方へ
凍結や乗っ取りが起きた時期と、届いた通知の画面を見せてください。お引き受けできるかどうかも含めて、率直にお伝えします
8 論点 誰が依頼者になり、どのアカウントを受けるか
依頼者の特徴を考えるうえで、避けて通れない論点が二つあります。どちらも、事務所によって考え方が分かれるところです。
ISSUE 1
アカウントの名義と、実際に運用してきた人が違うとき、誰が依頼者になるか
モデルのアカウントを所属事務所が管理している。会社のアカウントを担当者や運用代行会社が運用している。家族のアカウントを親が運用している。こうした場合に、誰からのご依頼として書面を作るかは、考え方が分かれます。
考え方A
名義の持ち主本人に限る
書面は、アカウントの持ち主の意思を示すものです。持ち主以外の人が出せば、乗っ取りを試みる第三者との区別がつきにくくなる、という考え方です。
考え方B
運用してきた人からも受ける
名義の持ち主が退職した担当者だったり、事実を知っているのが運用者だけだったりすることもあります。運用の実態を知る人でなければ書面が組み立てられない、という考え方です。
判断の分かれ目
二つの考え方は、同じ一点で交わります。考え方Aが心配するのは持ち主の意思が見えないことで、考え方Bが心配するのは事実がそろわないことです。分かれ目は、持ち主の意思と、運用してきた人の知る事実の両方を、一つの書面の後ろにそろえられるかどうかです。
私たちの立場
私たちは、アカウントについて権利をもつ方からご依頼いただくことを基本にしています。会社のアカウントであれば会社から、お子さんの名義であれば保護者の方から、ご本人の名義で事務所が管理しているモデルのアカウントであればご本人からです。そのうえで、実際に運用してきた方には、事実の整理に加わっていただきます。誰が依頼者になるかは、受任の前に必ず確認します。
ISSUE 2
風営法に基づく店舗や、成人向けの発信をしているアカウントのご相談を、引き受けるべきか
風営法に基づいて営業している店舗のアカウントや、成人向けの発信をしているアカウントのご相談は、事務所によって受けるかどうかが分かれます。
考え方A
引き受けるべきではない
成人向けの表現は規約で制限されやすく、解除の見込みが立ちにくい。事務所としての見え方にも影響する、という考え方です。
考え方B
引き受けるべきである
法令にもとづく営業や、法令の範囲で行われている発信であり、規約で認められた方法をとっていても、誤って止められることはある。発信の内容だけを理由に、相談の機会まで閉ざすべきではない、という考え方です。
判断の分かれ目
分かれ目になるのは、発信の内容が成人向けかどうかではなく、規約が求める方法を守って発信していたかを、事実として示せるかです。示せるなら、ほかのアカウントと同じように誤判定を争う余地があります。示せないなら、どの事務所に頼んでも見込みは低くなります。
私たちの立場
私たちは、風営法に基づく店舗や成人向けのアカウントのご相談もお受けしています。そのうえで、規約で認められた方法で発信していたかを、事実として確認するところから始めます。事実と違うことを書面に書くことはしません。見込みが立ちにくい場合は、その旨を最初にお伝えします。
9 秘密の扱いと、ご連絡の順番
モデルやインフルエンサーの方、風営法に基づく店舗、家族のアカウントのご相談では、相談したこと自体を知られたくないと、秘密が守られるかを気にされる方が多くいます。行政書士には、法律で秘密を守る義務が課されています。行政書士法第12条は、行政書士が正当な理由なく、業務上取り扱った事項について知り得た秘密を漏らしてはならないと定めています。
ご連絡は、お申込みフォームに入力いただいた方から順に差し上げています。急ぎのアカウントは、最優先で対応することもできますので、フォームにその旨をお書きください。
10 よくある質問
QどのSNSのご相談ができますか。
AXの凍結・乗っ取りのご相談が中心ですが、Instagramなど他のSNSのご相談もお受けしています。サービスによって手続の窓口が違うため、まずはアカウントの種類をお知らせください。
Q子ども名義のアカウントでも相談できますか。
A保護者の方からご相談ください。8の論点のとおり、誰からのご依頼として書面を作るかを、最初に確認します。
Q会社のアカウントを、担当者の判断で相談してもよいですか。
Aご相談は担当の方からで構いません。ご依頼は、アカウントについて権利をもつ会社からいただきます。運用を外部に任せている場合は、その会社にも事実の整理に加わっていただくことがあります。
Q所属事務所やマネージャーから相談してもよいですか。
Aご相談は事務所やマネージャーの方からでも構いません。ご依頼は、アカウントについて権利をもつ方からいただきます。ご本人の名義のアカウントであれば、ご本人からのご依頼になります。
Q風営法に基づく店舗のアカウントでも相談できますか。
Aお受けしています。行政書士には秘密を守る義務があります。店舗の営業の形と発信のしかたを事実として確認したうえで、見込みを含めてお伝えします。
Q凍結から半年が経っています。相談する意味はありますか。
A私たちは凍結から3か月をひとつの目安にしているため、回復の見込みは高くないとお伝えすることがあります。ただ、通知の内容や経過によって違いますので、時期と通知の画面を見せてください。見込みの目安は、無料の自動診断でも確かめられます。
Q依頼すれば、必ず解除されますか。
A解除するかどうかは、XなどSNSの運営会社が判断するもので、結果をお約束することはできません。私たちがお手伝いできるのは、事実関係と証拠の整理と、申立ての書面の作成です。
Qパスワードを伝える必要はありますか。
A必要ありません。私たちがアカウントにログインすることはありません。パスワードや認証コードを求めてくる業者には注意してください。
まとめ
リーリエ行政書士事務所へのご相談は、Xの凍結と乗っ取りが中心です。依頼者の中心はモデル、インフルエンサー、クリエイターで、ほかに一般の事業会社、企業のマーケティング部門、風営法に基づく店舗、個人の方からのご相談も多くいただいています。立場によって、アカウントの使い方も、止まったときに失うものも違います。
一方で、どの立場にも共通するのは、すでに何度も手続をして疲れていること、止められた理由がわからないこと、そして時間の感じ方が私たちと違うことです。審査する側から見れば、依頼者の立場や差出人の肩書きよりも、事実が判断できる順番に並んでいるかが大切です。
お引き受けできるかどうかを最も左右するのは、依頼者の立場ではなく、時期と残っている材料です。迷ったら、起きた時期と通知の画面を手元に用意して、まずご相談ください。
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ご自分がどの立場に当たるかわからなくても構いません。起きた時期と、届いた通知の画面を添えてご連絡ください。お急ぎの場合は、その旨もお書き添えください
11 参照した公的資料
総務省「令和8年版 情報通信白書」電気通信サービスに関する苦情・相談、違法有害情報に関する相談
総務省「令和7年度 インターネット上の違法・有害情報対応 相談業務等の請負 報告書(概要版)」
総務省「令和6年度 インターネット上の違法・有害情報対応 相談業務等の請負 報告書(概要版)」
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執筆・運営について
リーリエ行政書士事務所
SNSアカウントの凍結解除・乗っ取り復旧を専門とする行政書士事務所です(東京都行政書士会所属)。
| 事務所 | リーリエ行政書士事務所 |
|---|---|
| 取扱分野 | SNSアカウントの凍結・乗っ取りからの復旧、SNSアカウント運用サポート |
| 公開 | 2026年11月7日 |


