【行政書士が解説】SNS凍結・乗っ取りのご依頼はなぜ対応スピードが重要なのか?ご相談から解除までの流れ
SNSの凍結や乗っ取りのご依頼をお受けすると、弊所からのご連絡は短い間隔になりがちです。ご依頼者の方から「急かされているように感じた」というお声をいただいたこともあり、そのたびに、説明が足りていなかったと反省しています。
この記事は、その説明を補うために書きました。なぜ急ぐ必要があるのか、ご相談からどのような流れで進むのか、そして急ぐ場面でも弊所が変えないことは何か。ご依頼を検討されている方にも、すでにご依頼いただいている方にも、安心して読んでいただけるよう、順を追ってご説明します。
この記事でお伝えすること
1 このテンポは、凍結・乗っ取りのご依頼ならではのものです
2 なぜ急ぐ必要があるのか
3 ご相談から解除後までの流れ
4 急ぐ場面でも、お約束していること
1 このテンポは、凍結・乗っ取りのご依頼ならではのものです
最初にお伝えしたいのは、弊所がどのご依頼でもこのような進め方をしているわけではない、ということです。
弊所では、SNSの凍結・乗っ取りのほかに、許認可の申請書類の作成や、企業の方のコンプライアンスのお手伝いなどもお受けしています。こうした業務では、ご依頼者の方のご都合を伺いながら日程を組み、決まった期限に向けて落ち着いて準備を進めます。短い間隔で何度もご連絡することは、ほとんどありません。
凍結・乗っ取りのご依頼だけテンポが早くなるのは、事務所の方針や都合によるものではなく、向き合っている問題そのものが、時間とともに変わっていく性質をもっているからです。どういうことなのか、次の章でご説明します。
2 なぜ急ぐ必要があるのか
乗っ取りの場合、最初に失われていくのは、あなたがアカウントの持ち主であることを示す手がかりです。乗っ取った側は、多くの場合、ログインしてすぐに登録メールアドレスや電話番号、二段階認証の設定を書き換えます。
時間の経過とともに起きることを整理すると、次のようになります。
| 時間がたつと起きること | 回復への影響 |
|---|---|
| 登録メールアドレス・電話番号・二段階認証が書き換えられる | ご本人であることを示す手がかりが減り、運営会社に持ち主だと認めてもらいにくくなる |
| 投資勧誘やなりすましの投稿、フォロワーへのDMに使われる | アカウント自体が規約違反として凍結され、回復がさらに難しくなる。フォロワーの方の被害は、あなたの信用にも関わる |
| ログイン通知メールや不審なアクセスの記録、乗っ取られる前の画面が見つけにくくなる | 運営会社への申し立ても、必要に応じた刑事手続のご相談も、土台となる証拠が弱くなる |
凍結の場合も、早く動くほうがよい理由があります。一つは、事情をいちばん正確に説明できるのが凍結の直後だということです。どの投稿のあとに制限がかかったか、どんな通知が届いたか、直前に何を変えたか。時間がたつと記憶があいまいになり、申し立ての説明も弱くなります。
もう一つは、焦ってご自身で何度も異議申し立てを送ってしまうことです。同じ内容を繰り返し送ったり、事実と違う説明をしてしまったりすると、その後の申し立てに不利な記録が残ることがあります。
そして、事業や活動でアカウントを使っている方にとっては、止まっている期間そのものが損失です。告知ができない、お問い合わせに応えられない、取引先から連絡がつかない。この期間は、短いほどよいものです。
Instagramの停止通知のように、異議を申し立てられる期限の日付が書かれているものもあります。期限を過ぎると申し立ての機会そのものがなくなるため、届いた通知の日付は最初に確かめてください。
3 ご相談から解除後までの流れ
実際のご依頼は、次のような流れで進みます。それぞれの段階で、弊所が何をするのか、ご依頼者の方にどんなご協力をお願いしたいのかをあわせてご説明します。
ご相談
LINEまたは問い合わせフォームからご連絡ください。届いた通知の画面写真と、いつから何が起きているのかを、わかる範囲で教えていただければ十分です。
手元に残っているメールや画面は、消さずにそのまま残しておいてください
状況の確認と、見込み・費用のご説明
いただいた資料をもとに、回復の見込み、進め方、費用をご説明します。見込みについては、よい点も厳しい点も、わかる範囲で率直にお伝えします。
ご依頼いただくかどうかは、ご説明に納得されてから決めてください。ただ、乗っ取りの場合は、迷っているあいだにも状況が変わることがある点だけ、お含みおきください
ご依頼と「ご契約成立のご確認書」のお渡し
ご依頼をいただいたら、料金、サービスのご利用ルール、重要な事項をまとめた書面をPDFでお渡しします。あとから「聞いていなかった」とならないよう、大切な点はこの書面でも改めてご確認いただけます。
経緯の聞き取りと、資料のご準備
申し立ての書面に必要な事実関係を伺い、本人確認書類などの資料をご用意いただきます。弊所からのご連絡がもっとも多くなるのが、この段階です。
ご連絡には、できればその日のうちにお返事をお願いします。「確認しました」「明日になります」の一言だけでもかまいません
申し立て書面の作成と、内容のご確認
運営会社に宛てた書面を作成し、ご確認いただきます。海外の運営会社に宛てる場合は、英文の書面もあわせて用意します。
細かな言い回しよりも、事実と違うところがないかを優先して見てください
書面の送付
ご確認いただいた書面を運営会社へ送付します。海外宛ての書面は国際郵便で送ります。
結果を待つあいだと、解除のあと
運営会社から追加の資料を求められることもあるため、届いたメールはすぐにお知らせください。解除されたあとは、アカウントの管理で気をつけていただきたいことをまとめたマニュアルをお渡しします。
お気づきのとおり、テンポが早いのは主に1から6、つまり書面を送り出すまでの段階です。書面を送ったあとは、運営会社の判断を待つ時間になります。弊所が急ぐのは、こちらの手元で止まっている時間を、できるだけ短くするためです。短い間隔でのご連絡は催促ではなく、そのための確認だとご理解いただけましたら幸いです。
4 急ぐ場面でも、お約束していること
早く進めることと、雑に進めることは違います。急ぐ場面でも、弊所が変えないことがいくつかあります。
一つは、確認を省かないことです。事実関係の聞き取り、証拠との突き合わせ、書面の最終確認は、どのご依頼でも同じ手順で行います。短くしているのは、確認と確認のあいだの待ち時間だけです。
二つめは、事実と違う説明や、誇張した書面を作らないことです。早く出したい気持ちから内容を盛ってしまうと、かえって回復を遠ざけてしまいます。
三つめは、できないことをできると言わないことです。解除の結果は運営会社が判断するもので、弊所が解除をお約束することはできません。見込みが厳しいときも、そのままお伝えします。
四つめは、ご納得いただいていない費用をいただかないことです。費用はご依頼の前にご説明し、合意のない費用をご請求することはありません。
そして五つめは、ご事情に合わせて進め方を調整することです。お仕事やご家庭の都合でどうしてもお返事が難しい日があれば、遠慮なくお知らせください。その日を避けて段取りを組み直します。
本人確認書類は書面の作成にのみ使用し、一定期間の保管ののちに削除します。また、どんなに急ぐ場面でも、弊所からマイナンバーやクレジットカードの情報、パスワードをお尋ねすることはありません。こうした情報を求める連絡が届いた場合は、弊所を名乗っていても応じないでください。
まとめ
凍結や乗っ取りは、時間がたつほど手がかりが減り、状況が悪くなっていく問題です。弊所のやり取りが早いのは、このサービスに限った、そのための進め方です。
ご負担に感じる場面もあるかと思います。それでも、書面を送り出すまでの数日を一緒に進めていただくことが、結果としていちばんの近道になると考えています。
ご不安な点や、わかりにくいことがあれば、どんなに小さなことでもお尋ねください。一つずつ、丁寧にお答えします。
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執筆・運営について
リーリエ行政書士事務所
SNSアカウントの凍結解除・乗っ取り復旧を専門とする行政書士事務所です。事業会社の側で、凍結・利用停止に関する書面を受けて対応方針を検討する審査業務に関与した経験を基礎に、措置をする側とされる側の双方から実務を整理しています。
| 事務所 | リーリエ行政書士事務所 |
|---|---|
| 取扱分野 | SNSアカウントの凍結・乗っ取りからの復旧、SNSアカウント運用サポート |
| 公開 | 2026年11月1日 |


