【2026年10月下旬も発生】X凍結祭りはなぜ起きる?行政書士が時期と頻度を解説

ある朝、タイムラインのあちこちで「凍結された」という声が上がり、フォロワーの数が急に減っている。自分のアカウントも、昨日まで普通に使えていたのにログインできない。Xでは、短い期間に多くのアカウントがまとめて凍結されるこうした現象が、「凍結祭り」「BAN祭り」と呼ばれて繰り返し起きています。

2026年10月下旬にも、この凍結の波が起きました。弊所には、この時期かなり多くのご相談が寄せられています。いま凍結されてこのページにたどり着いた方も、少なくないと思います。

リーリエ行政書士事務所は、事業会社の側で凍結や利用停止に関する書面を受け取り、対応方針を検討する審査業務に関わってきました。この記事では、弊所に相談が集中した時期を手がかりに、凍結祭りがいつ、どのくらいの間隔で起きているのか、そしてなぜ普通に使っている人まで巻き込まれるのかを整理します。

X社は、凍結祭りが起きた理由や、凍結の判定の仕組みを詳しく公表していません。この記事の時期は弊所へのご相談の動きにもとづくもので、起きる理由は弊所の見立てです。X社の内部で何が起きていたかを断定するものではありません。

この記事で確認すること

1 凍結祭りとは何か
2 2025年11月から2026年10月下旬までの波
3 どのくらいの頻度で起きているのか
4 なぜ起きるのか
5 なぜ普通に使っている人まで巻き込まれるのか
6 凍結祭りでの事例
7 いま起きているのが祭りかどうかの見分け方
8 祭りの最中にしないほうがよいこと
9 次の祭りに備えるリスクヘッジ
10 よくある質問

1 凍結祭りとは何か

凍結祭りは、X社が使っている正式な言葉ではなく、利用者のあいだで広まった呼び名です。ふだんの凍結が、一つひとつのアカウントの行動をきっかけにばらばらに起きるのに対し、凍結祭りでは、数日から数週間という短い期間に、多くのアカウントがまとめて止まります。

弊所の側から見ると、凍結祭りは相談の数にはっきり表れます。ふだんは日ごとにばらつきのあるご相談が、ある日を境に一気に増え、しかも「心当たりがない」「普通に使っていただけ」という同じ内容が並びます。ご相談の中身がそろうことが、個別の凍結とは違う、祭りの特徴です。

2 2025年11月から2026年10月下旬までの波

弊所へのご相談が目立って増えた時期を、時系列で並べます。

時期 弊所に届いたご相談の様子 波の性格
2025年11月 外部ツールや非公式アプリ、ブラウザ拡張を使っていた方からのご相談が増える 凍結の波
2026年1月〜3月 「普通に使っていただけ」というご相談が集中する。いわゆる「春のBAN祭り」 凍結の波
3月下旬〜4月 復旧したという報告と、再び止まったという報告が入り混じる 解除と再発が重なる
6月20日前後 年明けに凍結されたアカウントで、解除のご連絡が相次ぐ 解除の波
2026年10月下旬 再び凍結の波が起き、弊所へのご相談がかなり多く寄せられる 凍結の波

*弊所へのご相談の動きにもとづく整理で、すべての凍結の波を網羅したものではありません

表を見ると、凍結の波のあとに、少し遅れて解除の波が来ていることがわかります。1月〜3月に止まったアカウントが6月に戻り始めたように、凍結と解除は時間差でセットになっていると見ています。10月下旬の波で止まったアカウントについても、同じように後から見直しが進む可能性があります。

次の画像は、永久凍結からの解除を知らせてくださったご依頼者さまからのメッセージです。ご依頼から解除まで、半年以上かかりました。

半年以上かかって永久凍結から解除されたというご依頼者からのメッセージ

*お名前とアイコンは伏せています

3 どのくらいの頻度で起きているのか

弊所へのご相談が目立って増えた凍結の波は、この1年で大きく3回ありました。2025年11月、2026年1月〜3月(4月にかけての再発を含む)、そして2026年10月下旬です。

波と波のあいだの長さは、一定ではありません。

波と波 あいだの長さ(おおよそ)
2025年11月 → 2026年1月 2か月
2026年4月 → 2026年10月下旬 6か月

短いときは2か月ほど、長いときは半年ほどの間隔です。季節やイベントに合わせて決まった時期に来るというより、数か月おきに、予告なく来るものと考えておくのが現実的です。1年に2〜3回は起き得る前提で備えておくことをおすすめします。

また、一つの波は一日で終わるとはかぎりません。2026年の春は、1月から3月にかけてご相談が続き、3月下旬から4月には再発も見られました。波は、数週間から数か月にわたって尾を引くことがあります。

4 なぜ起きるのか

X社は凍結祭りの理由を説明していないため、外から確かな原因を示すことはできません。ここでは、審査業務で書面を受け取っていた経験と、弊所に届いたご相談の内容から考えられる理由を三つ挙げます。

判定の基準が、まとめて切り替わる

大量のアカウントを扱うサービスでは、一つひとつを人が確かめるのではなく、決めた基準にもとづいて自動で判定するのが一般的です。その基準が更新されると、新しい基準に当てはまるアカウントが、同じ時期にまとめて対象になります。凍結が「ばらばら」ではなく「まとめて」起きるのは、判定の基準がある時点で一斉に切り替わるからだと考えています。

スパムやボットへの対策が強まる時期がある

スパムや自動のアカウントが急に増えると、運営側は判定を厳しくして一気に排除しようとします。取り締まりの網を広げれば、スパムを多く捕まえられる一方で、スパムに似た動きをした普通のアカウントもかかりやすくなります。2025年11月の波で、外部ツールや非公式アプリの利用者からのご相談が目立ったのは、自動の操作を見分ける判定が強められたことと関係しているのではないかと見ています。

見直しには時間がかかる

まとめて凍結すると、そのあとに届く異議申し立ても一度に増えます。受け取る側から見ると、ふだんの何倍もの申し立てが同じ時期に積み上がり、一件ずつ確かめるには時間がかかります。判定の誤りに気づいて基準を直したとしても、すでに止めたアカウントを戻す作業は後から順に進むことになります。凍結の波から数か月遅れて解除の波が来るのは、止めるのは一瞬でも、戻すのには時間がかかるという、この構造によるものだと考えています。

弊所では、書面を送ったあとの見通しを、ご依頼者さまに「遅くとも90日ほどを目安に、X社からメールで何らかの連絡が来ることが多い」とお伝えしています。次の画像は、書面を送ったあとの不安を打ち明けてくださったご依頼者さまからのメッセージと、その後、アカウントを取り戻されたときのご報告です。目安をお伝えしたあと、ご自身でも改めて問い合わせを送られていました。

書面送付後の不安と、その後アカウントを取り戻したというご依頼者からのメッセージ

*お名前とアイコンは伏せています

5 なぜ普通に使っている人まで巻き込まれるのか

凍結祭りで弊所にご相談くださる方の多くは、規約に反する投稿をしていません。それでも止まってしまうのは、自動の判定が、投稿の中身だけでなく操作の並び方も見ているためだと考えられます。

ご相談をうかがう中で、巻き込まれた方に共通して見られた使い方は、次のようなものです。

1短い時間に、フォローやフォロー解除、いいねをまとめて行っていた

2「おはようございます」など、同じ定型のあいさつを多くの相手に返していた

3予約投稿や自動いいねなど、外部の連携アプリを使っていた

4URLを含む投稿を、短い期間に続けて行っていた

5懸賞やキャンペーンへの応募など、似た操作を集中して行っていた

どれも、それだけで規約違反になるものではありません。けれども、人から見れば自然な使い方が、判定の側からは「単調で機械的な動き」に見えることがあります。ふだんの基準では見逃されていた動きが、基準が厳しくなった祭りの時期にだけ引っかかる。巻き込まれる人が「昨日まで何ともなかったのに」と感じるのは、このためです。

6 凍結祭りでの事例

凍結祭りの時期に寄せられるご相談から、よくある場面を四つ取り上げます。いずれも、ご相談の傾向をもとに、個人が特定されない形に再構成した例です。

事例1 予約投稿と定型の返信を使っていた店舗のアカウント

飲食店の公式アカウントで、営業時間のお知らせを予約投稿のアプリで毎日流し、来店のお礼には同じ文面の返信を返していました。規約に反する投稿はありませんでしたが、凍結の波の時期にアカウントが止まりました。

書面では、予約投稿は営業案内のためのもので、返信も実際の来店客へのお礼であることを、投稿の記録とあわせて説明しました。このお店は、ホームページとInstagramでも営業案内をしていたため、凍結中もお客さまへの連絡が途切れずに済みました。

連携アプリによる自動の投稿と、同じ文面の返信の組み合わせは、機械的な動きに見られやすい使い方です。使い続ける場合も、文面に変化をつけ、X以外の連絡経路を持っておくと、止まったときの影響を小さくできます。

事例2 懸賞への応募が続いた、長く使ってきた個人のアカウント

10年近く趣味の発信に使ってきたアカウントで、ある週末にキャンペーンへの応募が重なり、短い時間にフォローとリポストを数十件続けていました。その数日後、祭りの時期にアカウントが止まりました。

ご本人は「懸賞くらいで」と驚かれていましたが、似た操作の集中は、判定の側から見るとスパムの動きに近く見えます。書面では、長年の利用の様子と、その週末の操作がキャンペーンへの応募だったことを、日時を添えて説明しました。

応募の操作は、一度にまとめず日を分けると、操作の並びが単調になりにくくなります。凍結に気づいたときに、直前の数日に何をしていたかを書き留めておくと、説明の材料になります。

事例3 祭りの最中に新しいアカウントを作り、両方が止まった

仕事の連絡にXを使っていた方が、凍結の翌日、同じスマートフォンで新しいアカウントを作り、取引先への連絡を再開しました。ところが数日のうちに、新しいアカウントも止まってしまいました。

凍結を避けるために新しいアカウントを作ることは、Xのルールで禁じられています。結果として、元のアカウントについて説明しなければならないことが増えてしまいました。ご相談をいただいてからは、元のアカウントの説明に絞って書面を整えました。

急ぎの連絡は、メールや電話、他のSNSなど、X以外の経路で行ってください。凍結中に同じ端末で新しいアカウントを作るのは、もっとも避けたい行動です。

事例4 フォロワーが急に減り、自分も凍結されたと思った

「一晩でフォロワーが数百人減った。自分も凍結されたのではないか」というご相談でした。確認すると、ご本人のアカウントはログインも投稿もでき、止まっていたのはフォロワーの側のアカウントでした。

祭りの時期には、こうしたご相談も増えます。自分のアカウントが使えているなら、慌てて異議申し立てを送る必要はありません。むしろ、判定が厳しい時期だと受け止め、しばらく操作の数を抑えておくのが安全です。

7 いま起きているのが祭りかどうかの見分け方

自分の凍結が祭りによるものか、個別の理由によるものかで、受け止め方は変わります。次のような様子が重なっていれば、祭りに巻き込まれた可能性が高いと考えられます。

祭りの可能性が高い 個別の理由の可能性がある
同じ日に、知り合いや相互フォローの相手も凍結されている 周りでは誰も凍結されていない
フォロワーの数が、短い期間にまとまって減っている フォロワーの数に大きな変化はない
X上で「凍結された」という投稿が急に増えている 凍結を話題にする投稿は特に増えていない
凍結の直前に、特別な操作をした覚えがない 直前に大量の操作や、新しい連携アプリの追加をした

フォロワーが急に減っても、自分がログインでき、ふだんどおり投稿できるなら、自分のアカウントは無事です。凍結されたのはフォロワーの側で、その相手が解除されれば、数が戻ることもあります。

8 祭りの最中にしないほうがよいこと

祭りの最中は、焦りから状況を悪くしてしまう行動が起きやすくなります。次の点に気をつけてください。

1同じ内容の異議申し立てを、一日に何度も送らないでください。申し立てが積み上がる時期に数を重ねても、どの申し立てにどの返信が来たのかが追いにくくなるだけです。

2同じ端末や回線で、新しいアカウントを作らないでください。凍結の回避とみなされ、新しいアカウントまで止まるおそれがあります。

3凍結されていない別のアカウントで、急にフォローや投稿を増やさないでください。判定が厳しい時期は、ふだん以上に操作の数を抑えるのが安全です。

4DMなどで突然「凍結を解除できる」と接触してくる相手には応じないでください。祭りの時期は、こうした連絡がとくに増えます。

反対に、この時期にしておきたいのは、届いた通知とこれまでのやり取りを保存し、凍結に気づいた日時や直前の使い方をメモしておくことです。祭りのあとに見直しが進むとき、事情を正確に伝える材料になります。

9 次の祭りに備えるリスクヘッジ

凍結祭りは、数か月おきに予告なく来ます。巻き込まれないように気をつけることも大切ですが、それだけでは防ぎきれません。弊所では、止まらないための備えと、止まっても困らないための備えの両方をおすすめしています。

止まらないための備え

備え 具体的にすること
操作のペースを抑える フォローやいいね、リポストを短い時間にまとめず、日を分けて行う
返信の文面に変化をつける 同じ定型のあいさつを多くの相手に繰り返さない
連携アプリを見直す 使っていない連携アプリや、自動でフォロー・いいねをするアプリを外す
祭りの時期は控えめにする 周りで凍結が増えていると感じたら、しばらく操作の数を減らす

止まっても困らないための備え

備え 具体的にすること
データを手元に残す Xの設定から、投稿などのデータのアーカイブを定期的にダウンロードしておく(凍結されてからでは取り出せないことがあります)
連絡先と認証を整える 登録しているメールアドレスと電話番号を今も受け取れるものにし、二段階認証を設定しておく
X以外の連絡経路を持つ ホームページ、メールマガジン、他のSNSなど、読者やお客さまとつながる別の経路を用意し、プロフィールにも載せておく
記録の取り方を決めておく 凍結に気づいたら、日時、直前の数日の使い方、届いた通知を残す、と手順を決めておく
運用の体制を把握する(事業者の方) 誰が、どの端末とどの連携アプリで公式アカウントを動かしているかを、社内で一覧にしておく

書面を受け取る側にいた経験からいえば、凍結されたあとに事情をすぐ説明できるかどうかは、平時に何を残していたかでほぼ決まります。記録と連絡経路の備えは、祭りが来る前にしかできない準備です。

解除されたあとも備えは続く

ロックや凍結が解けた直後に、次の画像のように「今日は投稿しないほうがよいか」とご質問をいただくことがよくあります。弊所では、しばらくは操作を控えめにするようお伝えしています。一度止まったアカウントが再び止まると、二回目は解除までの道のりが一回目よりかなり厳しくなる、というのが弊所の実感です。

ロック解除の直後に、気をつけることを尋ねたご依頼者からのメッセージ

*お名前とアイコンは伏せています

10 よくある質問

Q10月下旬に凍結されました。祭りが終われば、自然に解除されますか。

Aそうとはかぎりません。春の波では、凍結から数か月たってから解除されたアカウントがありましたが、何もせずに待っていれば必ず戻るというものではありません。届いた通知を確かめ、事情を伝える準備をしておくことをおすすめします。

Q次の凍結祭りがいつ来るか、わかりますか。

A予測はできません。この1年では、波と波のあいだは2か月ほどのことも、半年ほどのこともありました。決まった時期に来るものではないので、いつ来てもよいように備えておくのが現実的です。

Q祭りに巻き込まれないようにする方法はありますか。

A確実な方法はありませんが、短い時間にまとめて操作しないこと、定型の返信を繰り返さないこと、使っていない連携アプリを外しておくことで、機械的な動きに見られにくくなると考えています。あわせて、登録しているメールアドレスと電話番号を今も受け取れるものにしておくと、凍結されたときの手続きが進めやすくなります。

Q相談が多い時期でも、依頼できますか。

Aご依頼いただけます。10月下旬のようにご相談が集中する時期は、ご連絡までにお時間をいただくことがあります。お問い合わせの際に、対象のアカウントのユーザー名と、いつから何が起きているかを添えていただくと、状態の確認をスムーズに進められます。

まとめ

弊所へのご相談の動きから見ると、Xの凍結祭りは、2025年11月、2026年1月〜3月、そして2026年10月下旬と、数か月おきに起きています。間隔は2か月ほどのことも半年ほどのこともあり、予告なく来るものと考えておくのが現実的です。

祭りが起きるのは、判定の基準がまとめて切り替わり、スパム対策が強まる時期に、普通の使い方まで機械的な動きとして引っかかるためだと考えています。そして、止めるのは一瞬でも、戻すのには時間がかかります。凍結の波のあとに、数か月遅れて解除の波が来るのはそのためです。

10月下旬の波で止まった方は、焦って申し立てを重ねたり、新しいアカウントを作ったりせず、まずは届いた通知とこれまでの記録を手元にそろえてください。

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執筆・運営について

リーリエ行政書士事務所

SNSアカウントの凍結解除・乗っ取り復旧を専門とする行政書士事務所です(東京都行政書士会所属)。弊所の業務範囲は、事実関係と証拠の整理、申立書面・通知書面・開示請求書面等の作成までです。交渉の代理、発信者情報開示請求、仮処分・訴訟の手続は行っていません。

事務所 リーリエ行政書士事務所
取扱分野 SNSアカウントの凍結・乗っ取りからの復旧、SNSアカウント運用サポート
公開 2026年10月29日