Xが乗っ取られてメールアドレスを変更された!今すぐアカウントを取り戻す方法を徹底解説【行政書士監修・2026年冬更新】
公開2026年5月23日更新2026年11月3日
⚠️ 「メールアドレスが変更されました」の通知を、消さないでください
その通知にある2つのリンクは、押す順序が決まっています。先に押すのは「メールアドレスを削除」です。「パスワードをリセット」を先に押しても、リセットのリンクは乗っ取った人のアドレスに届くだけです。通知メールが見当たらない方は、2章の前に、迷惑メールのフォルダも確かめてください。
Xを乗っ取られ、登録メールアドレスまで書き換えられると、いつもの「パスワードを忘れた場合」では取り戻せなくなります。それでも、変更前のメールアドレスに届いた通知メールに、期限つきの入口が残っていることがあります。
この記事では、実物の通知メールで、押す順序と、使えないときの次の手を図で整理します。自分でメールアドレスを変更したい方、変更の操作がうまくいかない方は「Xのメールアドレスを変更する方法」をご覧ください。
通知メールの文面やリンクの名前、ヘルプセンターの画面は、時期によって変わります。この記事は2026年に実際に届いた通知メールと、私たちがご相談を受けてきた中で確かめてきたことにもとづくもので、復旧を保証するものではありません。
この記事で確認すること
1 まず確認:手元に何が残っているか
2 通知メールの2つのリンクは、押す順序が決まっている
3 リンクが使えないときの、三つの次の手
4 ハッキング被害として申請する
5 3通の通知で見る、乗っ取りの流れ
6 返事が来ない・却下されたとき
7 二次被害を止める・会社のアカウントの場合
8 誰に相談するか
9 よくある質問
10 参照した公的資料
1 まず確認:手元に何が残っているか
同じ「メールアドレスを変えられた」でも、手元に何が残っているかで、取れる手段が変わります(図1)。
図1 手元に残っているもので、進む章が変わる
リンクがまだ使える
まだ操作できる
SMSが受け取れる
何も残っていない
*上から順に、取り戻しやすい状態です。当てはまるものが複数あれば、上のものから試します
2 通知メールの2つのリンクは、押す順序が決まっている
登録メールアドレスが変わると、変更前のアドレスに通知メールが届きます。差出人がXの正式なドメイン(x.com)かを確かめてください。本文には、「メールアドレスを削除」と「パスワードをリセット」の2つのリンクがあります。
*実際に届いた通知メールをもとにした再現イメージです。いまの通知にあるのは「メールアドレスを削除」と「パスワードをリセット」の2つです。文面は時期によって異なります
図2 2つのリンクの役割の違い
1番目 メールアドレスを削除
乗っ取った人が登録したアドレスを、アカウントから外す。ログインできないままでも、旧アドレスの通知から操作できる
結果 連絡先が、あなたの手に戻る
2番目 パスワードをリセット
登録されている連絡先に、リセット用のリンクを送る。先に押すと、送り先は乗っ取った人のアドレス
先に押すと 乗っ取った人にリンクが届くだけ
*なじみのある「パスワードをリセット」を先に押してしまうのが、いちばん多いつまずき方です
図3 通知メールからの手順
1 旧アドレスで通知を探す
受信トレイと、迷惑メールのフォルダも確かめる。差出人がx.comかを見る
▼
2 「メールアドレスを削除」
乗っ取った人のアドレスを外す
▼
3 「パスワードをリセット」
リセットのリンクが、あなたの手元に届くようになる
▼
4 ログインしたら、すぐ固める
パスワードを変え、メールを自分のものに設定し直し、二段階認証を設定する
*通知のリンクには有効期限があります。期限の長さは公表されていません
エラーが出て進めないときは、何度も試さず、時間を置いてください。通知メールにも「他の変更を加えることが一時的にできなくなる場合があります」とあるとおり、認証の情報が変わった直後は、続けての操作を受け付けないことがあります。繰り返すうちに、削除のリンクまで通らなくなるおそれがあります。
ご相談でよくある経過(例)
旧アドレスに「新しい端末からログインがありました」「パスワードが変更されました」「メールアドレスが変更されました」の3通が届き、ログインできなくなったご相談。先に「パスワードをリセット」を試してリンクが届かず、困っておられました。「メールアドレスを削除」から実行し、そのあとリセットに進む順に切り替えたところ、アカウントを取り戻せました。
ISSUE 1
論点 電話番号を登録していないとき、「メールアドレスを削除」を押すべきか
削除を押すと、乗っ取った人のアドレスは外れます。ただ、電話番号も登録していなければ、アカウントの連絡先が一つも残らなくなります。ここは、考え方が分かれます。
考え方A
すぐに押す
乗っ取った人のアドレスが残っている限り、リセットのリンクは相手に届き続け、相手が支配を固める時間を与えます。リンクの期限が切れる前に、まず外すべきだという考え方です。
考え方B
押す前に確かめる
連絡先がなくなると、リセットの受け取り先そのものがなくなり、次の手が申請だけになりかねません。電話番号の登録やアプリの状態を先に確かめるべきだという考え方です。
私たちの立場
私たちは、電話番号の登録に心当たりがあれば、すぐに押すことをおすすめしています。心当たりがない場合は、押す前に、アプリが開けるかと、登録した電話番号を確かめることを先にします。迷ったら、期限が切れる前にご相談ください。
3 リンクが使えないときの、三つの次の手
通知が見当たらない、リンクの期限が切れた。そのときは、図4の順に試します。
図4 リンクが使えないときの次の手
①アプリのセッション
普段使っているスマホのXアプリが、まだ開ける場合
手順 ログアウトせずに、メール→パスワードの順で自分のものに変え、見覚えのない端末を外す
②電話番号でリセット
登録した電話番号が、まだ書き換えられていない場合
手順 「パスワードを忘れた場合」から電話番号を入れ、SMSのコードで再設定
③ハッキング被害の申請
メールも電話番号も奪われた場合
手順 ヘルプセンターから「乗っ取られた」として本人確認を求める(4章)
*アプリが開けるときは、絶対にログアウトしないでください。一度切れると戻せません
パスワードを変えると、いま使っている端末以外のセッションからはログアウトされます。アプリが生きているなら、これがいちばん早い道です。メールのアカウント(Gmailなど)そのものが乗っ取られている場合は、先にメール側のパスワード、二段階認証、自動転送の設定を見直してください。
4 ハッキング被害として申請する
回復の手段がすべて書き換えられたときは、ヘルプセンターから「アカウントが乗っ取られた」ことを申し出て、本人確認を求めます。「ログインできない」の一般的な窓口ではなく、乗っ取り(ハッキング)の窓口を選ぶことが大切です。入口を間違えると、「ご自身で再設定を」という定型の返信で終わりがちです。
図5 本人であることを示す材料
あなたにしか出せないものを、できるだけ多くそろえます
1過去の登録情報
以前のメールアドレス、電話番号の下4桁、作成した時期、最初のユーザー名
2Xからの通知メール
ログイン・パスワード変更・メール変更の3通。場所と端末、変更後のアドレスが残る
3決済の記録
Xプレミアムや広告のレシート、カードの明細
4本人しか知らないこと
固定の投稿、非公開リスト、DMの相手、よく投稿していた時間帯
*Xからの通知メールは、本人確認でも警察への相談でも中心になる資料です。絶対に消さないでください
申請の文面は、感情や運営への不満ではなく、事実を確認できる順に並べます。日本語と英語を併記すると、意図が正確に伝わりやすくなります。【 】をご自身の情報に置き換えてお使いください。
日本語のひな形
・アカウント作成時期:【おおよその年月】
・変更前の登録メールアドレス:【旧メールアドレス】
・登録していた電話番号(下4桁):【下4桁】
・最後にアクセスした日:【日付】
本人であることを示す情報として、固定の投稿、過去の投稿、決済の記録などを提出できます。本人確認とアカウントの復旧をお願いいたします。
英語のひな形
- Account created around: 【year/month】
- Previous email on file: 【old email】
- Phone on file (last 4 digits): 【last 4】
- Last date I accessed the account: 【date】
I can provide proof of ownership (pinned post, past posts, billing history). As I cannot reset my password because the email address was changed by the attacker, please verify my identity and restore access.
リーリエ行政書士事務所の視点
大手システム会社の法務で、SNSの運用や大規模なサービスの法務を担当していたころ、この種の申し出は「必要な事実が、確かめられる順に並んでいるか」で最初に仕分けられていました。強い言葉や運営への批判は、その仕分けを通りにくくするだけで、優先度を上げることはありません。事実を時系列で、過不足なく。申請の文面で結果を分けるのは、ほとんどこの一点です。
5 3通の通知で見る、乗っ取りの流れ
乗っ取りは、多くの場合、図6の3通の通知とともに進みます。どの段階で気づいたかで、使える手が変わります。
図6 乗っ取りが進む三つの段階
第1段階 侵入
「新しい端末からログインがありました」。場所と端末が記録され、日本から使っていたことを示す材料になる
▼
第2段階 締め出し
「パスワードが変更されました」。ここでログインできなくなる
▼
第3段階 回復手段の遮断
「メールアドレスが変更されました」。通常の復旧の道が断たれるが、この通知の「削除」が入口になる
*第1段階で気づければ、パスワードの変更だけで間に合うことがあります
第1段階 侵入
第2段階 締め出し
*実際に届いた通知メールをもとにした再現イメージです(●の部分は伏せています)。文面は時期によって異なります
変更後のアドレスが海外のドメインになっていることも少なくありません。申請では、そのアドレスに心当たりがないこと、日本国内から使っていたこと(ログイン通知の場所、投稿の時間帯など)を添えて伝えます。どこから入られたかの確かめ方は「X・Instagramの乗っ取り、原因はフィッシングだけじゃない!」にまとめています。
6 返事が来ない・却下されたとき
「本人確認できません」と返ってきても、同じ申請を繰り返すのではなく、図7の順に組み直します。
図7 申請を組み直す四つの手順
1これまでの返信を並べる
いつ、どの窓口から、何を送り、何が返ってきたか。同じ定型文が続くなら、入口が違うサイン
2材料を一つ足す
前回なかった通知メールの画像や決済の記録を加える
3要点を三つに絞る
正当な持ち主であること、メールを変えられて自力では戻せないこと、本人確認を求めること
4間隔をあけて送る
同じ内容の連投は、機械的な操作に見える
*定型の返信は、一次対応の機械的な返答であることが多く、それで終わりとは限りません
7 二次被害を止める・会社のアカウントの場合
取り戻す手続と並行して、被害が広がるのを止めます。Xプレミアムや広告に登録していたカードは、カード会社に連絡して止めてください。使い回していたパスワードの変更と周りへの注意喚起は「X乗っ取りアカウントを削除したい人へ」の二次被害の章にまとめています。取り戻すのを先送りにしている方は「Xを乗っ取られたけど放置していい?」もご覧ください。
会社や店舗の公式アカウントの場合は、お客様や取引先に詐欺のDMが届くおそれがあるため、公式サイトのお知らせなどで早めに知らせます。個人データの漏えいが疑われるときは、個人情報保護委員会への報告や本人への通知が必要になることもあります。
お知らせ文のひな形(会社・店舗向け)
このたび、弊社公式Xアカウント(@【アカウント名】)が第三者による不正アクセスを受けていることが判明いたしました。現在、復旧に向けて対応しております。当該アカウントからの不審な投稿・DM・URLには、アクセスされませんようお願い申し上げます。ご心配をおかけし、深くお詫び申し上げます。
8 誰に相談するか
目的によって、相談先が違います(図8)。警察はアカウントそのものを取り戻すところまではしません。
図8 警察・弁護士・行政書士の役割
*警察への相談は、最寄りの警察署のほか、警察庁の「サイバー事案に関する相談窓口」や警察相談専用電話「#9110」でも受け付けています
ISSUE 2
論点 警察への相談と、アカウントの取り戻し、どちらを先にするか
他人のIDとパスワードを無断で使ってログインすることは、不正アクセス禁止法で禁じられた行為です。被害を警察に届けるのと、アカウントを取り戻すのと、どちらを先にすべきか。考え方が分かれます。
考え方A
警察への相談を先に
犯罪の被害である以上、早く届けたほうが、記録も残り、相手の特定につながる可能性もあります。被害の届出が、Xへの申請の裏づけにもなるという考え方です。
考え方B
取り戻しを先に
警察はアカウントを取り戻しません。通知メールのリンクには期限があり、時間が経つほど回復の手段は減ります。まず取り戻し、二次被害を止めるべきだという考え方です。
私たちの立場
私たちは、取り戻す手続を先に動かし、通知メールなどの記録を残しながら、警察への相談も並行する形をおすすめしています。お金の被害や脅しが出ているときは、警察への相談を先にしてください。
これまでの対応は「SNSトラブル対応チームの実績」で紹介しています。
9 よくある質問
Q「パスワードをリセット」を先に押してしまいました。
A手遅れとは限りません。通知メールが残っていれば、あらためて「メールアドレスを削除」を試してください。エラーが出るときは、繰り返さずに時間を置いてください。
Q通知メールを削除してしまいました。
Aまずゴミ箱のフォルダを確かめてください。戻せれば、期限内なら使えます。見つからなければ、3章の手順に進みます。
Qユーザー名まで変えられました。
A元のユーザー名、登録していたメール、作成した時期を伝えると、元のアカウントを特定してもらえることがあります。決済の記録や、通知メールも手がかりになります。
Q乗っ取られている間の投稿やDMに、私の責任はありますか。
A乗っ取られた事実を示せれば、通常は本人の責任は問われにくいとされます。気づいたあとの対応の記録を残してください。考え方は「Xを乗っ取られたけど放置していい?」で整理しています。
Q自分で申請して止まっています。途中からでも頼めますか。
A頼めます。これまでのやり取りを見せていただければ、申請を組み直すところからお手伝いします。
まとめ
この記事のポイント
1旧アドレスの通知は、「メールアドレスを削除」→「パスワードをリセット」の順
2使えなければ、アプリ、電話番号、ハッキング被害の申請の順に試す
3申請は、本人にしか出せない材料を事実の順に。日本語と英語で
4エラーが出たら繰り返さない。通知メールは絶対に消さない
操作を繰り返す前に、まずご相談ください。時間の考え方は「SNS凍結・乗っ取りはいつまでに動くべきか?」もあわせてどうぞ。
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自分でメールアドレスを変更したい、変更できないときに
どこから入られたかを確かめ、ふさぐために
取り戻さずに手放したいときに
取り戻すのを先送りにしているときに
いつまでに動くべきかを知るために
いまの状況で、どのくらい見込みがあるかを確かめるために
メールアドレスを変えられた乗っ取りのご相談
届いている通知メールのスクリーンショットと、いまのアプリの状態を添えてご連絡ください。お急ぎの場合は、その旨もお書き添えください
10 参照した公的資料
AUTHOR & SUPERVISION
執筆・運営について
リーリエ行政書士事務所
SNSアカウントの凍結解除・乗っ取り復旧を専門とする行政書士事務所です(東京都行政書士会所属)。
| 事務所 | リーリエ行政書士事務所 |
|---|---|
| 取扱分野 | SNSアカウントの凍結・乗っ取りからの復旧、SNSアカウント運用サポート |
| 公開 | 2026年5月23日 |
| 更新 | 2026年11月3日 |


