X凍結の異議申し立てがAIに何度も却下される理由|通らない申立ての共通点と見直し方【2026年冬更新】

公開2026年3月13日更新2026年11月3日

Xのアカウントが凍結され、異議申し立てを送っても、届くのは「アカウントは復元されません」という定型文ばかり。何度送っても同じ返事が続き、どうすればよいのかわからなくなっている。そうしたご相談を、私たちは日々お受けしています。

返事が変わらないのには、理由があります。そして、その多くは、申立ての中身と出し方を見直すことで改善できる余地があります。

この記事では、凍結の種類と原因の見当のつけ方、申立てが通りにくくなる行動、そして事実を一貫した書面にまとめて申し立てる考え方を整理します。法的な主張をどこまで書くべきかという論点や、依頼先の選び方にも触れます。

いまの状況で、どのくらい見込みがあるかを確かめたい方へ

無料で診断する

無料・会員登録不要・依頼の義務なし

凍結に気づいたら、まずしないこと

1同じフォームから、異議申し立てを何度も送る

2ネットで拾った例文を、そのまま送る

3代わりの新しいアカウントを、すぐに作る

一方で、画面の保存と時系列のメモは、今日のうちに始めてください。送るのを急ぐ必要はありませんが、記録を残すのは早いほど有利です。

この記事で確認すること

1 凍結の種類を見極める
2 申立てが通りにくくなる理由
3 凍結原因の見当をつける
4 書面で申し立てるときに大事なこと
5 ご相談でよくある経過
6 依頼先を選ぶときの注意点
7 よくある質問
8 参照した公的資料

1 凍結の種類を見極める

ひと口に凍結といっても、いくつかの段階があり、取るべき対応も違います。最初に、自分のアカウントがどの状態にあるのかを確かめてください。

種類 状態 まず考えること
一時的なロック 解除までの期限が画面に示される機能制限 期限まで待つのが基本。その間に記録を残す
機能の制限 投稿や検索への表示などが制限される 長引く場合は、原因の見当をつけて申立てを検討する
アカウントの凍結 ログインしても使えない。「永久」と通知されることもある 原因の見当をつけ、事実を整理してから申し立てる
複数アカウントの停止 関連づけられた複数のアカウントが続けて止まる 各アカウントの関係と運用の実態を、まとめて示す

*X社は凍結の種類や基準の詳細を公表していないため、表は私たちがご相談で見てきた傾向をもとに整理したものです

どこから手をつければよいかを、流れで示したのが図1です。

図1 凍結の状態から、最初の一手を決める

解除までの期限が表示されている
一時的なロック
→ 期限まで待つ。同じ操作を繰り返さず、記録だけ残す
期限の表示がない
凍結・機能の制限
→ 原因の見当をつけ、事実を整理してから一度で申し立てる
複数のアカウントが止まった
連鎖的な停止
→ アカウントごとに送るのではなく、関係と実態をまとめて示す
乗っ取りのあとに止まった
乗っ取り由来の凍結
→ 取り戻す手続と、停止を解いてもらう手続の両方を考える

*期限が過ぎても解除されない場合は、二つ目の流れに移ります

「アカウントは永久に復元されません」という通知は重く響きますが、異議の申立てそのものは受け付けられており、永久凍結と通知されたあとに解除に至った例もあります。通知の文言だけで、あきらめる必要はありません。ただし、凍結されたままのアカウントは、場合によって投稿などの内容が削除されることもあり得ます。私たちは凍結から3か月をひとつの目安として、それまでに申立ての準備を整えるようおすすめしています。時間の考え方は「SNS凍結・乗っ取りはいつまでに動くべきか?」でも整理しています。

2 申立てが通りにくくなる理由

世界中から寄せられる大量の申立てを処理するため、審査の入り口では、機械的な仕組みでふるい分けが行われていると考えられます。X社はその詳細を公表していませんが、少なくとも、同じ内容を繰り返し送っても判断の材料は増えない、ということは言えます。

私たちは、事業会社の側で、利用停止についての書面を受けて対応方針を検討する仕事にも携わってきました。受け止める側から見て判断を進めにくいのは、次のような申立てです。

申立ての状態 受け止める側から見ると
同じ文面が何度も届く 新しい事実がなく、判断の材料が増えない
1回目と2回目で説明が食い違う どちらが本当なのか確かめようがなく、信頼性が下がる
「何もしていない」「不当だ」とだけ書かれている 何を確かめればよいのかがわからない
インターネット上の例文と同じ文面 本人の事情が書かれていないため、個別に判断しにくい
停止中に新しいアカウントから訴える 停止を免れるための別アカウントと受け取られるおそれがある

逆に言えば、判断を進めやすいのは、いつ、何があり、本人が何をしていたのかが具体的に、一貫して書かれた申立てです。感情を込めることや、回数を重ねることでは、この差は埋まりません。

3 凍結原因の見当をつける

申立ての中身を組み立てる前提として、「なぜ止められたのか」の見当をつけます。通知に理由が書かれていないことも多いため、直前の利用状況から推測することになります。ご相談で多いのは、次の五つです。

図2 凍結原因の見当と、書面で示す材料

1 スパムとの誤認

短い時間に返信・いいね・フォロー・DMを重ね、自動化された運用と受け取られる

示す材料 手作業で運用していたこと、その時期の利用の頻度と理由

2 通報の集中

意見の対立する話題やトラブルで、短期間に通報が集まる

示す材料 問題とされた投稿の内容と、前後のやり取りの経緯

3 凍結回避との誤認

家族と同じ回線、中古の端末、仕事用と個人用の使い分けなどから、別人のアカウントと結びつけられる

示す材料 各アカウントの運用者、目的、端末、開設の経緯の違い

4 過去の投稿

以前の投稿が、改定後のポリシーに照らして問題とされる

示す材料 投稿の時期と文脈、現在の運用との違い

5 外部リンク

以前に貼ったリンク先が、のちに不審なサイトに変わる

示す材料 リンクを貼った時期と、当時のリンク先の内容

*原因が一つに絞れないこともあります。三つ目は、複数のアカウントにまたがるため、とくに整理が必要なものとして色を分けています

凍結の前に乗っ取りがあった場合は、乗っ取られているあいだの不審な投稿が原因になっていることもあります。その場合の調べ方は「X・Instagramの乗っ取り、原因はフィッシングだけじゃない!」で整理しています。

4 書面で申し立てるときに大事なこと

原因の見当がついたら、申立ての中身を組み立てます。私たちが書面をつくるときに大事にしているのは、次の五つです。

一つは、事実を時系列で一貫させることです。いつ、どの端末で、何をしていたのかを、記録で裏づけながら並べます。二つ目は、規約やポリシーのどの点が問題とされたと考えられ、実際の利用はそれとどう違うのかを示すことです。三つ目は、求める措置を明確にすることです。四つ目は、複数のアカウントが止まった場合に、アカウントごとにばらばらに送るのではなく、関係と運用の実態をひとつの書面にまとめることです。五つ目は、送る回数ではなく、一度の申立ての質で勝負することです。

見る点 フォームから繰り返し送る 書面にまとめて申し立てる
事実の示し方 その時々の記憶で書き、ぶれやすい 記録をもとに、時系列で一貫させる
規約との関係 触れないことが多い 問題とされた点と実際の利用の違いを示す
複数アカウント アカウントごとに別々に送る 関係と実態を一つにまとめる
送る回数 結果が出るまで繰り返しがち 準備を整えて、一度でわかる形にする

*書面にすれば必ず解除されるわけではありません。判断の材料を、読む側に伝わる形で届けるための工夫です

リーリエ行政書士事務所の視点

事業会社の側で利用停止についての書面を受けていたとき、本人、弁護士、行政書士と、さまざまな立場の人から書面が届きました。検討しやすかったのは、肩書きや言葉の強さではなく、事実と求める措置が簡潔に整理された書面でした。法令の条文を並べただけの書面や、強い調子で解除を迫る書面は、かえって判断を慎重にさせることもあります。

私たちが申立ての書面をつくるときも、受け止める側が確かめやすいことを第一に考えています。誰が書いたかよりも、何が書かれているかで判断される。その前提に立つことが、遠回りに見えて、いちばんの近道だと考えています。

ISSUE

論点 申立てに、法的な主張をどこまで書くべきか

凍結の解除を求める書面に、法律の条文を根拠として書き込むべきか。ここには考え方の違いがあります。

一つは、法的な根拠を前面に出すべきだという考え方です。消費者の利益を一方的に害する契約条項を無効とする消費者契約法第10条や、信義則などを挙げ、理由の示されない停止は許されないと主張するものです。プラットフォームに運用の透明性を求める法整備も進んでいます。情報流通プラットフォーム対処法は、大規模な事業者に削除の基準や運用状況の公表などを義務づけており、Xも2025年4月にその対象事業者に指定されました。

もう一つは、法的な主張は控えめにし、事実と規約との関係を中心に据えるべきだという考え方です。情報流通プラットフォーム対処法は主に違法・有害情報の削除への対応を定めたもので、アカウントの凍結を直接の対象とするものではありません。海外の事業者との契約では、どの国の法律が適用されるかという問題もあります。根拠のはっきりしない法的主張を重ねると、かえって書面全体の信頼性を損ないかねません。

私たちは、後者を基本にしています。中心に置くのは事実と規約との関係で、法的な論点は、事案に照らして意味があるときに限って添えます。法律を並べることより、確かめられる事実を並べることのほうが、読む側の判断を動かすと考えているからです。

何度送っても定型文が返ってくる方へ

これまでに送った申立てと、届いた返信をそのまま見せてください。原因の見当づけから、書面の組み立てまでお手伝いします

LINEで返信を送って相談するフォームから相談する

5 ご相談でよくある経過

ここでは、ご相談でよくみられる経過を、例として紹介します。個人が特定されないよう、事実関係の一部を変えています。

ご相談でよくある経過(例)

フォロワーの多い個人のアカウントが、理由のわからないまま凍結。ご自身で何度も申し立てたものの、すべて定型文で却下されていました。直前に、話題になった投稿へ短時間で大量に返信していたことから、スパムとの誤認を原因と見立て、手作業で運用していたことと、その時期の利用状況を時系列で整理した書面を作成しました。

ご相談でよくある経過(例)

同じ回線を使う家族のアカウントが、続けて止まったご相談。それぞれが個別に申し立てていた段階では動きがありませんでした。家族の関係と、各アカウントの運用者・目的・投稿内容の違いを、一つの書面にまとめて示す形に切り替えました。

ご相談でよくある経過(例)

事業の販促に使っていたアカウントが、繁忙期の前に凍結。原因の見当をつけたうえで、事業のための運用であることと、停止による影響が続いていることを具体的に記載し、早めの検討を求める書面を作成しました。

6 依頼先を選ぶときの注意点

凍結の解除について、専門家に相談するときは、次の点を確かめてください。

1SNSの凍結や乗っ取りについて、実務の経験があるか

2最初の相談で、見込みを率直に伝えてくれるか

3費用と、どこまで対応するのかが事前に示されるか

4パスワードの共有を求めてこないか

5「必ず解除できる」と保証していないか

行政書士法は、他人の依頼を受け報酬を得て、権利義務や事実証明に関する書類を作成することを行政書士の業務と定め、行政書士でない者が業としてこれを行うことを制限しています。SNSの凍結解除を求める申立ての書面も、こうした書類に当たり得ると私たちは考えています。「裏のルートで戻す」とうたう業者や、アカウントに代わりにログインしようとする業者には、パスワードの悪用や、かえって規約違反を重ねるおそれもあります。注意してください。

期間の目安は、案件の内容によって次のように変わります。費用は「料金表」をご覧ください。

案件の内容 期間の目安
一つのアカウントの凍結 2〜4週間ほど
永久凍結の通知、何度も却下されている 3〜6週間ほど
複数のアカウントの連鎖的な停止 4〜8週間ほど

*書面の作成から、プラットフォームの判断が出るまでの目安です。判断の時期はプラットフォームによって左右され、解除を保証するものではありません

7 よくある質問

Qもう10回以上却下されています。いまからでも意味はありますか。

A意味がないとは限りません。ただし、これ以上同じフォームから送るのはやめてください。これまでの申立てと返信は、どんな説明をしてきたかを確かめる材料になるので、消さずに残しておいてください。そのうえで、原因の見当と事実の整理からやり直します。

Q解除までどれくらいかかりますか。

A案件によりますが、2〜6週間ほどが多い目安です。複数のアカウントにまたがる場合は、もう少しかかることがあります。事業に使っているアカウントなど、急ぐ事情がある場合は、ご相談の際にお知らせください。

Q解除の見込みは、事前にわかりますか。

A最初のご相談で、見込みを率直にお伝えします。難しいと考える場合は、その理由もご説明します。見込みの目安は、無料の自動診断でも確かめられます。

Q相談した内容が外に漏れることはありませんか。

A行政書士には、行政書士法により、業務上知り得た秘密を守る義務が課されています。アカウントの内容や凍結の経緯なども、安心してお話しください。

Qパスワードを伝える必要はありますか。

A必要ありません。私たちの業務は、事実関係と証拠の整理と、申立ての書面の作成です。アカウントにログインすることはありません。パスワードを求めてくる業者には注意してください。

Q解除されなかった場合の費用はどうなりますか。

A費用の考え方は、ご依頼の前に個別にご説明します。料金の目安は「料金表」、ご契約前にお伝えする事項は「重要事項説明」をご覧ください。

QX以外のSNSにも対応していますか。

AInstagram、Facebook、TikTok、YouTubeなど、ほかのSNSの凍結についてもご相談をお受けしています。プラットフォームごとに手続の特徴が異なるため、まずは状況をお聞かせください。

まとめ

異議申し立てが何度も却下されるとき、見直すべきなのは、送る回数ではなく中身です。凍結の種類を見極め、原因の見当をつけ、事実を一貫した形で示す。法的な主張は、事実を支える範囲にとどめる。そのうえで、準備を整えて一度で伝えることが大切です。

「永久」という通知があっても、あきらめる前にできることはあります。ただ、凍結が長引けば内容が削除されるおそれもあるため、迷っている時間は短いほうがよいと私たちは考えています。

関連記事

永久凍結の通知を受けたときの全体像を知るために

X(Twitter)永久凍結の解除完全ガイド|行政書士が教える4つの方法

取り戻すか、放置するか、削除するかを選ぶために

「Xを乗っ取られたけど放置」は大丈夫?放置・復旧・削除の選び方を解説

取り戻すより、消して被害を止めたいと考えたときに

X乗っ取りアカウントを削除したい人へ|自分で消せない理由と4つの対処法

いまの状況で、どのくらい見込みがあるかを確かめるために

無料の自動診断(SNSトラブルアセスメント β版)

X・SNSアカウントの凍結のご相談

凍結に気づいた時期と、届いた通知や返信のスクリーンショットを添えてご連絡ください。お急ぎの場合は、その旨もお書き添えください

まず無料で診断するLINEで相談する問い合わせはこちら

8 参照した公的資料

AUTHOR & SUPERVISION

執筆・運営について

リーリエ行政書士事務所

SNSアカウントの凍結解除・乗っ取り復旧を専門とする行政書士事務所です(東京都行政書士会所属)。

事務所 リーリエ行政書士事務所
取扱分野 SNSアカウントの凍結・乗っ取りからの復旧、SNSアカウント運用サポート
公開 2026年3月13日
更新 2026年11月3日